そういった決まりはございません。家族葬は故人と縁のある方を中心に執り行うことを前提としています。遺族からの申し出がない限り制限はありません。
作法は仏式と基本的に同じですが、通夜のことを「通夜祭」「遷霊祭」、葬儀は「葬場祭」という点が異なります。また、仏式は「焼香」ですが神式では「玉串奉奠」を行います。玉串とは榊(さかき)の枝に「四手」という紙片をつけたもので、それを参列者一人一人が供えます。
作法の順番としましては
【1】式場に入る前に参列者は「手水の儀」を行い身を清めます(手水の儀:ひしゃくを取り清水をくみ、左右それぞれの手を清める→左の手のひらで水を受け、その水で口をすすぐ→ひしゃくを立て、柄に残った水を流し清める)。
【2】祭壇に進んだら遺族に一礼をして神職から玉串を受け取ります。
【3】玉串を正面に立てるように持ち、玉串を半回転(時計回り)させて根元が向こう側になるように置きます。
【4】二礼(二回礼をする)→しのび手(音を立てない拍手)で二拍→合掌→一礼します。
【5】数歩下がって遺族と神職に一礼して席へ戻ります。
※地域等などによりお作法に違いがありますので、斎主にお尋ねするのが良いでしょう。
また香典の表書きですが、「御玉串料」や「御神前」「御榊料」などにすると良いでしょう。
ご家族様や自治体により費用は差が出てまいりますが、一般的な葬儀の目安として次の項目が挙げられます。
「葬祭費」
葬儀に関する備品などの費用が平均50万円前後です。
「返礼品」
平均一つ700円前後、(会葬者の数によって変動)です。
「火葬費」
那覇市・浦添市在住の方は2万5000円、その他の地域の方は5万円~6万円(いなんせ斎苑〈公営火葬場〉)です。
「宗教者への御礼」
5万円前後です。
「寺院や葬祭会館などの使用料」
10万円からです。
「新聞掲載費」
1社7万円~×2
「飲食費や雑費」
さらに詳しくお知りになりたい場合は、資料請求やお見積もりを取ることをお勧めいたします。
個人情報等は、お見積もり書製作以外に使用しませんのでお気兼ねなくお問い合わせください。
お医者さんに心の準備をしてくださいと言われても、何をどのように準備するのかわからないですよね。
弊社によくある問い合わせは、「金額面」や「どのように進めたらいいのか」などが大半を占めています。私たちはそういう方々が理解をし、納得していただけるように相談者にご来社いただいたり、自宅などに訪問したりして相談者と直接合ってお話をさせていただいております。お電話での問い合わせも多いのですが、電話ですとお互いの顔が見えない分、相談者と私たちの意思疎通がスムーズにいかないときがあります。できるのなら一度ご来社いただき、まずどうしたらいいのかをお尋ねください。ご納得いただけるまで細やかにご説明を致します。
基本的に県内と県外の冠婚葬祭は違いがあります。葬儀に関して言えば県外の場合は告別式よりも通夜式に弔問に訪れる方が多くお通夜を重要視する傾向があります。県内の一般的なお通夜は和尚さんを呼ばず、遺族や親族中心で営みますが、県外は通夜式○○時~○○時と県内の告別式のように式場や寺院で和尚さんを呼び営みます。
またお通夜の振る舞い等も盛大にしています。お香典の金額も県内の平均と比べてだいぶ違いますし、頂いたお香典の半額の品を返す『半返し』が多いです。各家庭で『菩提寺』(代々お世話になっている寺院)があり、同じ仏教でも宗派やお作法が違ったりします。
また県外は、午前中に告別式をしてからの出棺が主流で出棺・火入れ等は遺族のみで執り行います。県内の一部ではこのような流れはありますが、県内のほとんどの家庭が出棺・告別式・納骨の順で執り行います。
映画『おくりびと』が話題になりましたね。私たち葬祭業界が、みなさまにもっと身近な存在になり得る作品だと思います。
県外の葬儀社はそれぞれの葬儀の流れ一つ一つに専任のスタッフがおります。「故人様を移送する」「納棺師は納棺を執り行う」「式司会者は式進行のみ執り行う」「御遺族担当者」という形です。わたしたち総合葬祭那覇には「納棺師」という肩書きはございませんが、「御遺族担当者」が「納棺師」でもあり「式司会者」でもあり、最初から最後まで御遺族の一番近くでお手伝いするスタッフがおります。
「納棺師」の仕事ですが、基本的には柩の中へ故人様をご案内する人間の事です。ただ柩に案内するのではなく、故人様のお召しになっているお着物を直したり、お体を拭きながら清めたり、旅立ちの支度を整える事などご遺族様の悲しい気持ちを少しでも和らげることを目的としています。
ナーチャミーは「翌日の墓参り」のことで、ミジマチは、「墓前周辺の水撒き」のことです。
ある一部の地域でもまだ残っていますが、昔は土葬が主流でした。亡くなったら柩(ひつぎ)に案内をし、お墓の中に入れて何年後かにまた墓を開け、洗骨して壺に納骨していました。
現代のように医学が発達していない頃ですから、仮死状態でお墓に案内をされた後に息を吹き返すこともあったそうです。その為にお墓に案内をした翌日や三日後にお墓参りをする習慣ができました。現代の葬儀は火葬が主流で、法律上24時間以降の火葬(法定伝染病等の場合は24時間以内の火葬)となっています。また医学の進歩によって死亡確認も確かなものになりました。しかしながらまだその当時の風習が根強く残っており、火葬・葬儀・納骨を終えてその日で続けて「ナーチャミー・ミッチャミー」を行う家庭があります。各地域により行い方は様々です。
以下のような手続きが必要になります。
あいさつまわり | |
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あいさつは、なるべく喪主自身が早めに済ませます。 |
埋葬料、葬祭費の受取 | |
故人が国民健康保険に加入していれば、役所の市民課で葬儀費が給付されます(必要なものは、国民健康保険手帳と印鑑)。 |
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生命保険等の受取 | |
故人が生命保険に加入していれば保険会社に連絡します。 |
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領収証の保管 | |
葬儀の費用は相続税の控除対象となります。領収証はすべて保管しましょう。 |
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医療費控除による還付手続き | |
多額の医療費がかかった場合は、税金の控除が受けられます。 |
法事は法要とも呼ばれ、故人を偶び冥福を祈る儀式です。
・初七日と四十九日の法要
葬儀の区切りになる法要で、特に重く見られています。
親戚、親しい友人などを招いて僧侶にお経を上げてもらい、そのあと、一同を茶菓子や精進料理で接待します。
冥土の死者は七日ごとに七回の審判を受けるというところから、審判の終わる四十九日は意味深い法要とされ、盛大に供養を行います。
親戚、友人が集まり、僧侶の読経、焼香のあと、宴席に移ります。
この日をもって、忌明けとされます。仏壇のなかった家も、この日までには新しい仏壇を用意したいものです。
・法要は三十三回忌まで
宗派によって差がありますが、仏式では一般に初七日、三十五日、四十九日、百ヶ日の法要後、一周忌、三、七、十三、十七、二十三、三十三の各回忌と故人の法要を行います。
三十三回忌で一応、死者との縁が切れると考えられています。 特に一周期から、三、七、十三回忌までの法要は欠かすことは出来ません。
・法要に招かれたら
法要は、親戚やごく親しい人が招かれるだけなので、招かれたときには、故人の供養料として、応分の現金を包んで差し出すのが礼儀です。
金額は法要の規模や故人との関係などによりますが、目安は読経のあとの会食と引き出物の代金ぐらいで良いでしょう。
表書きは「御供物料」が一般的、水引は黒白よりも白一色、水色と白などがふさわしいでしょう。
僧侶へのお礼は、葬儀の時の読経料の半分くらいとされています。
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まず死亡が確認されましたら、何時でもかまわないのですぐ葬儀社に連絡してください。葬儀社が専用車で病院までお迎えにあがります。その際、故人に着せたいお着物を準備しておいてください。 病院でお着替えをします。
自宅に案内する場合は、仏壇前もしくは仏壇の裏のお部屋へ案内します。敷布団を準備してください。地域によって自宅に案内する場所は異なります。自宅の案内が困難の場合は、葬儀会館など安置施設が利用できます。
知人などへの連絡は、故人と縁が深い方から順に伝えてください。時間帯が遅い場合は、夜が明けてからがいいでしょう。
大切な方がお亡くなりになった時は、気が動転してしまう方がほとんどです。不安を取り除くために、葬儀社との事前の相談をお勧めします。
沖縄での枕飾りには地域性がありますが、一般的には香炉(ウコーロ)、線香、ろうそく、果物をはじめ、『チャーシウブン』=『一善飯』・『ダーグ』=『白玉団子』・『ウチャトウ』=『お茶』・『ウビー・ウビジリ』=『お水』、その他に『シラベーシ』=『豚の三枚肉』・『ンース・マース』=『みそ・塩』など、各地域に合わせたお供え物をします。
県内は仏式の葬儀が多いですが、枕飾りに関してはウチナー式がほとんどです。檀家さんのように菩提寺がある家庭はその宗派に合わせた枕飾りをします。
※仏式は殺生を嫌うため、三枚肉など生き物の肉はお供えしません。